ブリーチ小説はジョーク、バトル、せつなさを適度に盛り込み、感情を揺さぶる夢小説
ブリーチ小説は、2001年から週間少年ジャンプで連載されている広島県出身の久保帯人作の少年漫画Bleachの小説版。その他にゲーム版、劇場版DVDなど幅広い人気を得ています。
ブリーチとは、洗濯をする時に使う漂白剤の商品名としてCMなどで有名ですが、漂白や脱色することを意味し、あくまで推測ですが、久保帯人氏は、ブリーチというネーミングを悪霊を退治し、綺麗な魂に変えることを漂白(Bleach)と表現したのかも知れません。
ブリーチ小説は、死神や霊子など現世を超越した独特の世界と現代がうまく織り成され、タイムリーなギャグ、バトルシーン、シリアスな場面と感情の刺激を適度に取り入れ、読者を飽きさせません。登場人物の衣装や小道具、表情までもが皆な個性的に描かれています。主人公の黒崎一護(いちご)は現代風の高校生、ひょんなことから死神の朽木ルキアと出会い、霊感が強いがために一護自らが死神となって仲間と共に現世での敵、悪霊と戦う物語です。一護は、優れた死神としての高い能力を驚くべき短期間で身に付けます。
ブリーチは、ブリーチ特有の用語および登場人物を理解するとより楽しめます。ブリーチには独特の世界があり、霊、死神、地獄蝶など恐怖心をあおる言葉がたくさん出てきますが、決して宗教的なものではなくその意味合いをしっかりとつかんでいくと正義と悪との戦いのストーリーであって、鬼道(きどう)という魔術をどのようにして使って悪霊に立ち向かうかに納得します。具体的には、死神は尸魂界(ソウル・ソサエティ)内にある「護廷十三隊」という組織に属し、尸魂界や現世を地獄蝶を使って行き来し、護る役目をしています。黒い衣装をまとい斬魄刀(ざんぱくとう)という日本刀を持ち、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊をこの刀で斬り、悪い霊を浄化して尸魂界または、地獄へ送ったりします。死神は、現世にいても霊力の高い人間にしか見えません。また、ブリーチでの滅却師(クインシー:霊力の高い人間)は死神のように斬魄刀で戦うのではなく、自分の霊力で周りの霊子を収束し、霊子兵装として虚と戦います。なかでも大虚(ヴァストローデ)は人間ような姿をしていて、ブリーチの登場人物の中でも能力が高い悪霊です。
ブリーチには、黒崎一護や朽木ルキアのほか、一護の中学時代からの親友の茶渡泰虎、クラスメイトの石田雨竜、阿散井恋次、井上織姫ほか多数のキャラが登場します。確かに、死神ではあるけれど普通の高校生でもあり、恋愛や悩み、頭の良さなどは現代の高校生にオーバーラップさせています。ブリーチの中に、登場人物はブリーチそのままにストーリー展開を自由に設定した夢ブリーチ小説があります。例としては、愛する古都という女性が描く夢ブリーチ小説。黒崎一護、朽木白哉、阿散井恋次、檜佐木修兵、日番谷冬獅郎、浦原喜助、市丸ギンなどが登場する二次創作のブリーチです。ブリーチ夢小説は、さらに書き手自分自身を登場させて、妄想や願望に基づいて自由な設定をして、好きなキャラクターとのシーンを創作して、例えば、恋愛させてしまうことも可能なブリーチなのです。恋次受け、日番谷受け、ルキア受けなど、まさにブリーチ夢小説と呼べるでしょう。